こんにちは、理事長の工藤です。前号では 「保湿剤は3系統あるって知ってましたか? 」についてお話ししました。今回は、「敏感肌の意外な原因とは?」という内容です。
■敏感肌の意外な原因とは?
も湿疹はないのに、ちくちくしたり、かゆみがでたり・・・保湿剤や化粧水がすぐに染みて、赤みがでたり、痛みを感じる・・・ あなたもこのような症状があるでしょうか。ちょっとした刺激で、かゆみや赤み、痛みがでてしまう状況を「敏感肌」と言います。敏感肌の原因は、通常は「乾燥」「紫外線」「加齢」「適切でないスキンケア」などが原因とされます。あとは「体質」も影響するので、仕方なくあきらめている、という方も少なくありません。確かに、これらの理由は、間違いなく敏感肌に影響します。しかし、もうひとつ、見逃されている敏感肌の原因があります。
■敏感肌の人は○○が不足している!
実は、敏感肌の人の多くの方は「鉄不足」なんです。鉄不足の症状はたくさんあるのですが、多いのは、「頭痛」「肩こり」「冷え性」「シミができやすい」「あざができやすい」「髪の毛が抜けやすい」などの症状です。あなたも思い当たる部分があるでしょうか。
これらは、これまでほとんどが「体質」だと思われてきましたが、最近では、鉄不足が大きく関係しているのではないか、という研究が増えてきています。さらにさらに、鉄不足の症状には、以下のようなものもあります。「なにもないのにやたらかゆい」「すぐにかゆみと湿疹がでる」「化粧品・金属・湿布などにかぶれやすい」「あせもができやすい」「口の周りにニキビができやすい」「手あれが治らない」これらはまさしく、「敏感肌」の人の特徴的な症状です。
あなたの「敏感肌」の原因として、実は「鉄不足」が大きく関係している可能性があるんです。
なぜかというと、肌やコラーゲンを作る原材料として、鉄が不可欠なんです。また、シミをできにくくする酵素の原材料でもあります。しかし、実際のところは、女性は生理で出血するため、そこで多くの鉄が失われてしまいます。また、現在では、食事中に含まれる鉄の含有量が大幅に減少しています。さらに、鉄の成分によって、吸収されにくい鉄と吸収されやすい鉄の成分があります。
例えば、ホウレンソウに含まれる鉄は非常に吸収されにくいです。なので、実際は、多くの女性がかなり重度の鉄不足です。「生理がある女性の99%は鉄不足である」なんていう、婦人科の専門の先生もいるくらいです。
血液検査で、体内の鉄の量がわかる検査項目がありますが、普段の健康診断などではあまり検査をしない項目が含まれます。当院で行っている「栄養療法」という治療法があります。「栄養療法」とは「オーソモレキュラー療法」とも言いますが、血液検査で足りない栄養素をしらべて、それを補うことで、これまで「体質」「年齢のせい」とされていた様々な症状を根本から改善することができます。
人によって足りない栄養素が異なるので、それを血液検査の数値でみて、補うのでオーダーメイドの治療ができます。
3~6か月後に、もう一度採血すれば、ちゃんとその数値が改善しているかどうかが、わかります。経過を数値でちゃんと追えるところが、この治療の良いところですね。
敏感肌で毎日のお肌のケアで苦労している方。すぐにかぶれてしまうので、自分に合う化粧品を見つけるのに苦労している方。これまで敏感肌を「体質だ」と思ってあきらめていた方。そんな方は、是非、当院で一度、ご相談下さい。
この「栄養療法」を導入している皮膚科は、宮城県で当院のみですので、せっかくのチャンスを逃さないでほしいと思います。