あやし皮膚科クリニック病院だより

第122回 『夏の紫外線対策について』

こんにちは、理事長の工藤です。前号では 「敏感肌の意外な原因とは? 」についてお話ししました。今回は、「夏の紫外線対策について」という内容です。

◆夏の紫外線対策について

最近は、「紫外線対策」、「日焼け」に関するご質問が急に多くなりました。そこで、今回は紫外線対策についてお話します。毎年、7~8月になると、日差しも急に強くなりますね。紫外線は、「しみ」、「しわ」などの原因になります。長期的には「皮膚がん」の原因にもなります。紫外線が目に悪影響を及ぼし、「白内障」の原因にもなります。

 

◆「紫外線の種類にはどういうものがありますか?」

紫外線には「UVA」「UVB」「UVC」の3種類あります。紫外線・・・と聞いて、「UVA」と「UVB」は、あなたも聞いたことがあるかと思います。でも、実は意外にも「UVC」なんてのもあるんですね。でもなぜ、普段「UVC」があまり問題にならないのでしょうか?それは、UVCは全て、地球上空に存在する「オゾン層」で吸収されてしまい、地表には届かないからです。(ちなみにオゾン層はUVBも一部吸収してくれます。)オゾン層って、大切なお肌の味方なんですね。

 

◆「紫外線の多い時期はいつですか?」

一年のうち、紫外線が多くなる時期は何月ごろでしょう?答えは・・・「6月末から7月上旬」ごろです。この頃がピークです。とは言え、この前後も十分紫外線量は多いです。環境省のデータによると、「4月~9月」の間の紫外線量だけで、一年間の紫外線量のうちのなんと「70~80%」を占めます。「4月~9月」の期間にしっかりとした紫外線対策が必要なことは言うまでもありません。しかし、ここでのもう一つの大事なポイントは、「4~5月ごろ、つまり春先には、もう紫外線量は増加しはじめている!」という事実です。

 

◆「紫外線が多い時間帯は何時ころですか?」

1日のうちで紫外線量が最も多い時間帯は「10~14時」です。この時間だけで一日の紫外線量の60~75%にもなります。紫外線量が最大となるのは「正午」です。日中外出する方は紫外線対策は絶対必要です。さらに大事なポイントをもう一つ。季節にもよりますが、紫外線量は「朝の8時から9時」ごろから、既に急激に増加しはじめます。ということは、朝の通勤時や、小さいお子さんを学校へ送るときなど、もうすでに紫外線量は増加してきています。早朝、そんなに日差しが強くなくとも、外では既にかなりの紫外線が出ているんですね。紫外線対策は「早朝から」です!

 

当院ではお肌に優しい日焼け止めのサンプルを準備しております。お子さんでも使用できるものもありますので、スタッフまでお声がけください。また、「しみ」「しわ」の治療も行っております。詳しくはスタッフへお声がけください。