あやし皮膚科クリニック病院だより

自律神経と腸がカギを握る! 「ご機嫌でいるための方法」

イライラや落ち込みは、自律神経が影響しています。そもそも、活動時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」がバランスよく働いていれば、心身ともにベストな状態。ご機嫌になれます。

 もうひとつ、自律神経と大きく関係しているのが腸です。腸内環境が整っていると副交感神経がスムーズに働き、自律神経のバランスが整います。また、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンは、おもに腸で作られます。腸内環境がよくないとセロトニンがうまく作られません。つまり、ご機嫌でいるためには、自律神経、腸内環境を整えることが重要です。

 そのためには、食事と運動、睡眠といった生活を見直すことです。まず、食事は腸内環境を整えることをポイントにします。食物繊維や発酵食品を積極的に摂りたいもの。また、「トリプトファン」という成分はセロトニンの原料となります。多く含む鶏肉を意識して食べるのがおすすめです。空腹時間が長くならないことも大切で、おなかが空きすぎると過食の原因になります。過食は自律神経を乱します。ほかに、よく噛んで食べることも重要で、腸を刺激して消化を助けます。

 次に、運動。体を動かすと交感神経が優位になり、逆に、運動後は副交感神経が優位になります。運動することで両者のスイッチの切り替えがスムーズになるのです。意識的に歩く、ストレッチをするなど、生活の中に運動をうまく組み込みましょう。

 最後に、睡眠。眠りにつくときは副交感神経が優位になることで、眠りの質がよくなります。一方、ストレスや寝る直前のスマホなどは、交感神経を優位にさせます。結果、自律神経が乱れ、睡眠の質を悪化させます。また、日中、活動的に過ごしていないと、夜、寝つきが悪くなることもあります。日中は仕事をする、人と会うなど、積極的に動きましょう。