あやし皮膚科クリニック病院だより

「劣等感」を克服して挑戦し、成功体験を積み重ねよう!

哲学者のアドラーは、劣等感には2種類あるといいます。他人と自分を比較する「悪い劣等感」と、成長につながる「よい劣等感」です。そもそも劣等感を感じるのは自分がよくありたいと思う欲求があるから。劣等感は悪いものではなく、成長へのモチベーションになると、アドラーはとらえています。

 私たちはほかの人と自分をくらべ、自分がどう思われているのかを気にしがちです。しかし、自分の評価を人に任せるのはよくありません。評価が高ければうれしいものですが、低ければ苦しいからです。大切なのは人がどう思うかではなく、自分がどうありたいか。劣等感を抱いたら、「あの人とくらべて私は恵まれていない」で終わらせず、理想の自分と比較する段階まで高めるのです。そうすれば、単なるねたみで終わりません。自分がこうなりたいと思うところを目標にして努力すれば、自然とまわりも認めてくれるようになるはずです。

 あとは理想に向かって一歩を踏み出せばいいのですが、実はなかなか簡単ではありません。アドラーは「課題を克服するのに必要なのは勇気だ」と言っています。また、「勇気を持つには、自分の世界の見方を変えることだ」とも。この「世界」とは今の自分をとり巻く環境のことで、これまでの経験や選択の結果でできているもの。つまり、世界の見方を変えるとは、自分で人生の意味づけを変えていくということです。

 ここでもうひとつ。過去に経験したつらいことや失敗があると、勇気を出すのが難しいと思いがちです。そのときは、失敗の意味を自ら変えるのです。失敗したから挑戦しないのではなく、「あの失敗のおかげで今の自分がある」ととらえるのです。難しいことに挑戦してこそ、はじめて成功体験が得られます。成功体験を重ねることで自信になり、成長していきます。まずは勇気を持って進むことです。