「一期一会」の正しい意味を知っていますか? もともと茶の湯の言葉で、「今、この人と会っているこの時間は2度と巡ってくることのないかけがえのないものなので、心を込めてその時間を過ごそう」という意味を持っています。一期一会の気持ちで人に接すれば、自分の気持ちも充実し、相手にもそれが伝わるはず。人間関係は合わせ鏡なので、敬意を持っていれば、相手もそう接してくれるのです。
そうは言っても、苦手に感じる人がいるかもしれません。あなたが苦手に感じるなら、相手もあなたに対して同じような感情を持っているかもしれません。そういう人とは距離をとればOK。ただ、親戚や職場の同僚だったりすると、なかなか距離をとるのも難しいかもしれません。親戚なら祝いごとや法事など必要最少限の関わりだけきちんとし、それ以外で誘われたら丁寧に断るので大丈夫です。また、職場の人なら、仕事以外ではなるべく関わらないというスタンスを保ちましょう。
ただ、人の好みや考えは時間とともに変わることもあり、歳をとるにつれてわかり合えるようになることもあります。関係性が突然変わることもあり得るので、つき合いを一切止めるのではなく、つかず離れずで、ほどよい距離をとっておくほうがいいかもしれません。
人間関係を作る上で、もうひとつ注意したいことがあります。たとえば、新しくスポーツや趣味などをはじめ、友人や知り合いができた場合、つい自分の経歴、夫の会社や役職、子どもの学歴などを話題にしてはいないでしょうか? 「夫は医者で…」「子どもは東大に通っていて…」など。言われた側は引いてしまいますので、止めたほうが無難。リタイアした男性も同様です。「以前は○○会社で部長をしていた」など、尋ねられたわけでもないのに言いたがる人がいますが、過去の自分はいさぎよく脱ぎ捨てるといいでしょう。