感受性の強い人は、小さな花や何気ない景色に感動するなど、ちょっとした出来事にも感動を感じます。人の気持ちを察し、細かい気配りができるのですが、その分繊細で傷つきやすい心の持ち主です。
現状に満足せず高みを目指して欲しい、という気持ちで「これじゃあダメだ」など叱咤激励を行うことがあります。すると、もっと頑張るぞ!と発奮(はっぷん)する人もいます。ところが、感受性が強い場合、「怒られた」ということで頭が一杯になってしまい、恐怖だけが残ってしまいがちです。こうなると期待を込めた愛のムチは逆効果でしかなく、嫌な記憶を残すだけになります。
それほど感受性が強くない人でも、忘れてしまいたい記憶の一つや二つあるのではないでしょうか。もし、忘れられずトラウマになっている記憶があれば、忘れる努力をしてみましょう。
あなたの中の記憶を再生してみると、その時の音や匂い、感触、味など五感で覚えていることに気がつくはずです。その中でも視覚は、記憶と最も密接に関連しています。そこで、嫌な記憶映像の情報を薄め、その記憶自体を薄める方法を紹介します。
まず、記憶の映像をカラーから白黒に変換し、 ピントをぼかしていきます。次に、 その映像を小さくして、遠くの隅っこに持っていき、小さな映像をピンでとめるように固定します。そして、 その映像のまま、頭の中で楽しいアニメの主題歌やちょっとおどけた明るい曲を流します。これを繰り返すと、つらい痛みや記憶が緩和していくはずです。
聴覚からの刺激が記憶に強い影響を与える事もあります。この場合は、明るく楽しい音楽を辛い記憶に結びつけ、音の上書きを行うと記憶が薄れていきます。
記憶は自分でコントロールできるものです。嫌な思い出は忘れて、明るい毎日をすごしていきましょう。