あやし皮膚科クリニック病院だより

第93回 にきびは皮膚科の病気です

こんにちは、理事長の工藤です。

前号では、「医学的に正しい爪の切り方」についてお話しました。

今回は「にきびは皮膚科の病気です」についてお話します。 

 

■にきびは皮膚科の病気です!!

私も小学校5年生からかなり沢山顔にニキビができました。市販の塗り薬を色々と使いましたが全くよくなりませんでしたね・・・。 最近ではやっと「にきびは皮膚科で治療する」という概念が広まりつつあるのはとても良いことだと思います。というのも、皮膚科ではにきびに対して沢山の治療の選択肢があるんです。ですので、市販のお薬で治らなかった方でも是非一度皮膚科を受診して相談してみてください。

 ■にきびの治療法にはどんなものがあるのか?

今回は主な治療法についてざっと総まとめをしてみましょう。

 ・抗生物質の塗り薬:ダラシンゲル、アクアチムクリームなどの塗り薬です。以前はこれらの塗り薬が治療の中心でした。赤く腫れたにきびに効果があります。

・ディフェリンゲル、ベピオゲル:にきびができるのを予防していく塗り薬です。今まで使用したことが無い方は是非いちど試してみてください。ただし使用に際して注意点があるので、当院では処方時には詳しく説明しています。

・イオウカンフルローション:以前はよく使用されていました。最近では、肌が乾燥してしまうことと効果が確実でないことからあまり使用されなくなってきました。

・ビタミン剤の内服:これもよく処方されることが多いです。あまり劇的な作用はありません。長期的な内服が必要でしょう。

・抗生物質の内服:塗り薬の治療とうまく組み合わせると劇的な効果を発揮します。

・ホルモン剤の内服:ホルモンバランスの崩れがにきびの原因のひとつなのでときおり処方されます。

・漢方薬の内服:これはにきび治療の裏ワザ的なものかもしれませんね。でも結構効きます。

・光線療法:保険がきかないので、全額自費負担になります。やや高額になります。

・ケミカルピーリング:保険がきかないですが、わりとポピュラーな治療法です。

・レーザー治療:保険はききませんが、にきびだけではなく、にきび跡も治療することができます。

・分子栄養療法:採血検査などで栄養が足りていないものがないかをみます。不足している栄養をしっかり補うことで、にきびや肌トラブルを改善します。(宮城県内の皮膚科では、現在当院のみです!) 

いかがでしょうか?これだけ沢山の治療法があります。ここに挙げた以外の治療法もあります。「以前皮膚科にいったけど治らなかった」といってあきらめるのはもったいないです。まだ試していない治療法があればあきらめずに実行してみてください。