あやし皮膚科クリニック病院だより

第165回『今日からできる冬の乾燥肌対策ポイント5(前)』

こんにちは、理事長の工藤です。

前号では、「危険なじんましんのサインとは!?」についてお話ししました。

今回は「今日からできる冬の乾燥肌対策ポイント5(前)」のお話をします。

さてさて、だいぶ寒くなってきましたね。冬は空気が乾燥しています。さらに、お部屋に暖房をいれるとさらに乾燥しがちです。

そこで、今日は冬の乾燥肌対策をお話しようと思います。 

乾燥肌対策というとついつい高価な化粧品に目が行きがちですが、その前に割合かんたんにお部屋で実行できる乾燥肌対策が結構あるんです。そこでまず、全くお部屋でわりと簡単に実行できる対策をご紹介していこうと思います。

なかには、「なーんだ、こんなの知ってますよ!」という内容のものもあるかと思います。しかし案外実行していなかったり、忘れてたりすることも多いかと思いますので、念の為ごくごく簡単なところからお話させていただきますね。

対策1:コップなどに水をいれておいておく

コップでなく、大皿、水槽など口の広いものがオススメです。水分が自然に蒸発して、加湿になります。やや口が大きくて安定感のあるので、私は計量カップを使ったりします。この方法はお手軽なのでお勧めです。暖房器具を使用するときは、併用すると良いでしょう。ただし「ぶつかってこぼさないように」と、水を入れた容器を目の届きにくい高い所に置いてしまい、そのまますっかり忘れて何日もそのままにしてしまい水がちょっと悪くなってしまう可能性もあります。・・・コレ、私が学生時代に一度やってしまったことがあるんです(笑)しっかり者のあなたは、ちゃんと目に見えるところにおいて、一日から半日で交換してください・・・。 

対策2:温風が出る暖房器具を長時間使用しすぎない

エアコン、ヒーター類など、直接温風が吹き付ける暖房器具は特に要注意です。 直接、風があたらないように注意して下さい。できるだけ暖房の真下にはいかないように気をつけましょう。 温度設定を1℃でも低めにすることで省エネにもなりますし、乾燥対策になります。コタツや電気毛布など、長時間にわたって肌に直接触れる暖房器具も肌の水分を蒸散させます。あまり長時間の使用はオススメできません。 

対策3:濡れタオルを部屋にかけておく

これも簡単で、非常にお勧めです。タオルなど洗濯物の一部を室内で乾かします。シャツなどは、室内干し特有のニオイがつくこともありますので、そもそも部屋の中で自分しか使用しないタオルやバスタオル類が特にお勧めです。冬になったら、ちょっとだけ洗濯の回数を増やして、室内に干す回数を増やすようにしても良いでしょう。また、保湿のためだけに、あえてバスタオルやタオルを濡らして部屋にかけておく、というのも簡単で良いかと思います。 特に暖房器具を使用するときには室内が乾燥するので、この方法を併用すると良いと思います。