こんにちは、理事長の工藤です。
前号では、「50歳以上の方は帯状疱疹に注意!」というお話をしました。今回は、「あまりにも意外で単純な虫よけ法 」についてお話しします。
■あまりにも意外で単純な虫よけ法
夏になぜか、蚊に刺される人と、全く刺されない人がいます。虫よけ対策はいくつかあるのですが、今日は、「最もシンプルで簡単な」方法をお伝えします。
米ワシントン大のジェフリー・リッフェル准教授らの研究で、最も単純な「蚊に刺されにくくする方法」が判明しました。ネッタイシマカという蚊の一種に関する研究です。ネッタイシマカは、自分を攻撃してきた相手のニオイを覚える習性があることが判明しました。研究によると、これは哺乳類の頭部で多く分泌される「オクテノール」という成分を認識するようです。ですので、蚊をみたら、ハズしても良いので、とりあえず「攻撃するふり」をしておくと、蚊はその後、同じ人のところへは刺しに行くのを避けるようになることが明らかになりました。それによって、その後、刺されにくくなるわけです。
■虫よけスプレーに匹敵する効果が!
しかもなんとその効果は、虫よけスプレーの有効成分である「ディート」に匹敵する効果があることも研究で証明されました。なかなか屋外での運動や、遊んでいる最中は、夢中になっているので、蚊に刺されても気づきにくいです。気づいてみれば「いつのまにかたくさん刺されていた」なんてことも多いと思いますので、実行するのは難しい場合もあるでしょう。ただ、公園での砂遊びや、ベンチなどで腰かけているときなど、比較的自分の動きが少ないとき、あるいは、家の中や寝室などでは、蚊が寄ってきたのに気づくときもありますよね。そんなとき、ついつい虫が苦手な人は、逃げたり避けるように動いてしまいます。しかし、ここで今日の記事を思い出して、ちょっとだけ頑張って、蚊をやっつける「フリ」だけでよいので、何か手近なものや素手でもよいので、蚊を叩くような動作をしてみてください。その後、刺されにくくなるでしょう。 「なんて単純な!」「ホントかな!?」と思いますが、しっかりとした研究機関の調査によって、これだけで虫よけスプレーと同等の効果があることが証明されています。ぜひ試してみてください。
虫刺され用のお薬も処方できますので、お気軽にご相談ください。