あやし皮膚科クリニック病院だより

世界が広がる 読書のすすめ

本が売れない出版不況が続き、若者の活字離れが進んでいる、といわれています。確かに、電車やバスの中で本を読む人は減り、スマホを眺めている人たちが増えてきたようにも感じます。

 とはいえ、毎年ベストセラーは生まれ、電子書籍の売上も年々伸びてきています。受け身で楽しむのではなく、自ら文字を読む、というちょっとした努力は必要ですが、読書は楽しいものです。その楽しみを忘れていたり、知らないとしたら、もったいないと思いませんか?

 本には新しい発見や刺激があり、前向きな気持ちにさせてくれるものもあります。世の中には様々なジャンルの本があり、あまり読書が好きではない人の興味を引く本も必ずあるはずです。出かけたついでに書店にたちより、どんな本が並んでいるのか眺めてみましょう。数多くの本棚を眺めていると、思いもかけない分野の本と出会えるかもしれません。

 お金をかけなくても、図書館にいけば無料で多くの本を楽しむことができます。最新の雑誌を、図書館の座席でゆっくり楽しむことも可能です。読みたい本がなければ、他の図書館から取り寄せたり、購入リクエストもできます。図書館によっては、自宅でネットからダウンロードできる本もあるので確認してみましょう。

 読書のいいところは、時間も場所も選ばないこと。何も予定がないとき、本を広げれば充実した時間がすごせるし、スキマ時間を楽しい時間に変えるのも得意技です。バス、電車の中、銀行の待時間など、退屈だった時間が自分だけの娯楽の時間に変わります。

 読書は、単に知識を増やすだけでなく、言語や感情移入に関連する脳の部分を活性化させるそうです。そのため、読書の習慣を身に付けることで、困難に対する対処能力が上がるといわれています。人生が豊かになり、世界を広げる読書を、ぜひ楽しんでください。