あやし皮膚科クリニック病院だより

「だし酢」で 健康を手に入れよう

体脂肪や内臓脂肪を減らす、疲れをとる、血圧を下げる、血糖値の上昇を抑えるなど、酢の健康効果はよく知られています。ただ、積極的に酢を食生活にとり入れたいと思うものの、「酢の物を作るのが面倒」「ツンとするのが苦手」などの声も聞きます。そこで、管理栄養士の牧野直子さんが提案しているのが、「だし酢」です。だし酢は酢の健康効果とだしのうまみをあわせ持つもの。使う食材によってバリエーションが広がるのも魅力です。

 だし酢の作り方は簡単です。「カツオ節酢」「煮干し酢」「昆布酢」「しいたけ酢」の4つが基本のだし酢で、以下が分量です。

カツオ節酢…カツオ節25g+酢2・1/2カップ

煮干し酢…煮干し40g+酢2・1/2カップ

昆布酢…昆布25g+酢2・1/2カップ

しいたけ酢…干ししいたけ25g+酢2・1/2カップ

 どれも清潔なビンに入れて、ひと晩以上おくだけ。冷蔵庫で2週間程度保存できます。煮干し酢については、くさみが気になるなら、煮干しの頭とハラワタを除き、レンジで1分加熱してから加えるといいでしょう。

 だし酢を作ったら、野菜や肉、魚、豆腐、納豆などのおかずにかけたり混ぜたりするだけ。酢のさっぱり感とだしのうまみが感じられ、おいしくなります。

 調味料として使うのもおすすめです。たとえば、焼きそばを作るときにソースの代わりに使う、鶏手羽元をだし酢で煮る、オリーブ油やごま油と混ぜ合わせてサラダのドレッシングにする、ごはんに混ぜて酢飯にするなど。アイデア次第でいろいろ活用できます。

 さて、だし酢を作る際のポイントも紹介します。まず、酢はお好みのものでOK。穀物酢や米酢が基本ですが、玄米酢や黒酢を使えばコクがプラスされます。一方、リンゴ酢を使うとさわやかな風味に。ビンは口が広く、密封できるタイプのものを選びましょう。